そらまめブログ

名古屋市内の一級建築士事務所ブログです

まめ知識 土地探し②~名古屋市内の一級建築士事務所~

土地探し②

f:id:s-ochiai0423:20180622125840j:plain

 『東南の角地』。住宅を計画しようとしたとき、理想的だと言われる土地です。なかなか出会えないのが実際のところのようですが、出会えたとしても高値だったり、整形地でなかったりという事も。
 私自身は、たとえ南向きでなくとも、不整形地であっても、その土地の個性を生かして設計力でカバーして、魅力的な住宅を計画するのもいい考えかと思っています。結果、もしその土地価格が抑えられたものであればより魅力的なものとしてとらえることも考え方の一つではないでしょうか。
 『東南の角地』であっても確認したいところはいくつもあります。日当たりがいいという点が人気が出るポイントかと思いますが、面する道路の人通り交通量が多ければ、思ったよりも騒がしく感じ落ち着けなかったり、プライバシーの確保が難しかったりもします。プライバシーの確保という点では、角地ではない中間地や旗竿敷地の方がおすすめだったりもします。
 気になる土地情報を見つけたら、まず現地に足を運び、現地の風景や周りの環境を体感する、そして周辺を歩いてみてください。良い悪いにかかわらず色々な点に気づくことができるかと思います。可能であれば、朝昼晩。それぞれの時間帯に赴くことも大切だとと思います。
 仕事でお客様よりプランニングの依頼をいただいた際には、よほど遠方で都合がつかない限り、私自身も現地にお邪魔するようにしています。最近は便利な世の中ですので、ネット上の地図情報で現地の様子を閲覧できます。設計者によっては、現地へ赴かず、敷地の外形だけを情報として間取りを計画される設計者も見えるようですが、先ほど記しましたように、敷地のリアルな情報を現地で感じ取り、間取りに反映するように心がけております。
 その際に、意識するのが『土地の長所』を感じること。人も同じですがそれぞれの個性があり、土地も同様だと思っています。住宅地であっても、家と家の合間から見える景色の良さに気が付いたり、隣地に緑の多い公園が見えたりと。良いところを家に取り込み、景色を楽しむ計画を自然と間取りに反映させるような付加価値を土地に見出す家づくりも面白いかと思います。

前回からのまとめとして、簡単なチェック項目を挙げるとすると。
□計画したいお家が建てられる地域か(市街化調整区域ではないですか)
□敷地が道路に接していますか
□計画できる大きさの確認(建蔽率容積率)
□斜線制限はクリアできますか(高さの検討)
□建築計画、建築協定は確認しましたか
□日当たりは十分ですか
□街並み周辺環境はいかがですか
□騒音、プライバシーは確認しましたか
□敷地の長所はどこですか

土地探し。とても大変な一大イベントですが、これから何年も住み続けたいと思える土地と出会えるよう頑張ってみてください。

まめ知識 土地探し~名古屋市内の一級建築士事務所~

土地探し

マイホームを手にしようと計画し始めたとき、多くの方が初めに頭を抱えるのが土地選びかもしれません。土地と建物を合わせた全体計画の総予算からそれぞれにいくらぐらいの予算がかけられるのか。そのような思いを巡らせながらも、しっかりと売りに出されている土地を見定めなければなりません。検討項目は挙げればきりがありませんが、その中からいくつか抜粋してご紹介したいと思います。

 まずは、購入予定にしている土地に家が建てられるか?という点。不動産屋で扱っている土地だから当然建てられるものと思われるかもしれませんが、条件によっては建てられない場合も。その中の一つに『市街化調整区域』という地域です。市街化調整区域に指定されている地域は、基本的には自然を残すように、建物が建ち並び市街化が進むのを抑制されている地域になります。その地域で建てられるには古くからその敷地を所有していたり、その敷地で建てざるを得なかったり等。ある一定の要件を満たさないと建築の許可がおりません。土地購入を考えている敷地が市街化調整区域の場合は、そのあたりの確認が先に必要です。

f:id:s-ochiai0423:20180615225051j:plain

 続いては、『用途地域』。『第一種住居専用地域』とか、『商業地域』とか。土地探しをされてみえる方なら見たり聞いたりしたことあるのではないでしょうか。この『用途地域』は『第一種/第二種低層住居専用地域』『第一種/第二種中高層住居専用地域』『第一種/第二種住居専用地域』『準住居地域』『近隣商業地域』『商業地域』『準工業地域』『工業地域』『工業専用地域』、以上12の地域に区分されています。

f:id:s-ochiai0423:20180615225111p:plain

それぞれ住み良い街づくりのために地域ごとに決められています。例えば、工業専用地域に住宅は建てられませんし、居専用地域には店舗の大きさに制限が加えられていたりもします。また、地域ごとに建物の高さ制限も異なり、低層住居専用地域には、3階建以上の住居、建物は建てにくく制限が加えられています。敷地目いっぱいに建物を建てようとしても、面積制限として建蔽率容積率がそれぞれ決められています。
 検討している土地が気に入っても、このような制限か敷地ごとに取り決めされていることをしっかりと見極めることが重要です。

 打合せしていて稀にあるのが、『道路に接していない土地』。この場合も建物は建てられません。『接道』と言って敷地が道路に接していることが義務付けられています。火災が起きたとき等の緊急時に緊急車両の出入りができるよう配慮しての法律になります。基本的には幅員4m以上の道路に2m以上の接道が求められます。ちなみに、旗竿の敷地の場合は路地部分の長さから接道幅がより多く求められてもいます。旗竿敷地の場合は、コストを抑え購入できる土地としても魅力的ですが、購入前は接道幅も意識してください。

f:id:s-ochiai0423:20180615225134p:plain

 『セットバック』。聞いたことありますか。土地購入後、古い建物を解体して新居を建てる場合、以前建物を建てられていた部分には新たな建物を建てられない部分があったりします。全面道路の幅員が4m未満の場合、幅員4m以上の道路を想定し、道路中心から2mの範囲には建物は建てられず2m以上離れた部分からしか建築ができないことも重要です。建蔽率容積率を計算する際にもこのセットバックにかかる部分は計算の対象から除くこととなります。全道路が4m未満の場合、現地を確認される際にはメジャーで測ることをお勧めいたします。

f:id:s-ochiai0423:20180615225155j:plain

 より住環境を良くして、美しい街並みを整えるために『地区計画』、『建築協定』が定められている場合があります。用途地域での制限に加えて、建物の高さや階数、建物外観の色彩などに制限が加えられている地域もあります。購入前に該当する場合の内容を確認しておくといいと思います。

 楽しい家づくりを開始するためにもいい土地との出会いは大切です。現地へ行けば、日あたりや風の抜け、近隣の施設街並み、防犯面の安全性の確認等、目でつかめる土地の情報も多くありますが、上に記したような法規的な項目を知りうることで、購入の判断がより早く着くようになると思います。ただ、ご自身や不動産屋さん立ち位置だけでは見えてこない部分も多くあるかと思いますので、わたくし共のような設計者にお声掛けくださると一歩踏み込んで土地と向き合えるかと思います。

年の瀬 恒例行事

今日は、冷たい風が身に突き刺さる中、

新しく間取りを考えることとなった敷地へ行ってきた。

現地には現状建物は建っていなくて、

敷地目いっぱいに雑草が覆い茂っていて。

その中、草をかき分けながら、おっさんが子どものように夢中で足を踏み入れて、

この敷地のいいところってなんだろー。って佇みながら、しばし休憩。

我に返って敷地を後にするとき、

だいたい、ズボンがチクチクするんですよね。

f:id:s-ochiai0423:20171226150108j:plain

全くさ、毎年懲りずに40歳にもなって引っ付き虫と格闘。

道路にカバン置いて、ジャケットも脱いで、ちまちま…ちまちま…。

紐靴の紐にも…、ちまちまちまちま。

この時期、必ずやってるなって思った年の瀬。

たぶん恒例行事です。

 

さあ、帰ってプラン考えよ~。

名古屋近郊 リフォーム 塗装工事

予算を抑えるためお客様と塗装工事

寒さが厳しい時期なので暖房等焚きたいけど、

塗装工事の敵、埃が舞いやすくなるので我慢しての作業。

気温も低いので塗料が乾きにくい状況ですが、

塗り始めてみると楽しくて、

気が付けば、あっという間に終わってた。

自分たちで塗ることで思った以上に愛着が湧いたようだったなあ。

 

塗料は、自然塗料オスモを使いました。

f:id:s-ochiai0423:20171225123813j:plain

f:id:s-ochiai0423:20171225123825j:plain

 

岐阜 建具工事

仕上げ工事が進む。

室内の建具、玄関の建具が建て込まれた。

どちらもお客様に提案して、打合せして・・・。

既製品ではない製作の建具。

図面に描いたものが現物として立体的になってくる面白さ。

いつもわくわくする。それ以上にお客様も興奮して、笑顔でいっぱいでした。

お家らしさが一層増してきた。

着工し始めた、更地の時が懐かしい。

f:id:s-ochiai0423:20171223112136j:plain

f:id:s-ochiai0423:20171223112139j:plain

 

名古屋近郊 リフォーム 腰壁 手摺

リフォーム工事

キッチン廻りの腰壁に一部4.0㎜のシナベニアを張る計画。

最近よく提案させていただく素材。

クロス仕上げで納めてしまうとあたり前な感じがするので、

安価なのとおとなしい好きな素材なので、

少しだけスパイスを添えたいときに提案している。

今回は、手何気なく触れることが多いカウンターに、

無垢のウォルナットも使ったので、

シナベニアとの色のバランスに喜んでくれると嬉しい。

ちなみにシナベニアを腰壁の角の部分を突き付けで、

(建築用語で留め加工で)納めてもらった。

すごくきれいに丁寧なお仕事、大工さんありがとう。

 

玄関では框部分に昇降しやすいよう縦手摺も取り付けてもらった。

コンパクトなリフォーム工事、そろそろ完成が近いかな。

 

近く、お客様一緒にシナ部分を塗装工事予定です。

f:id:s-ochiai0423:20171223111106j:plain

f:id:s-ochiai0423:20171223110832j:plain

 

岐阜 ロフトはしご

楽しみにしていた工程の一つ。

ロフトのはしごを大工さんが現場製作。

はしごの足を掛ける段板を受けるため、

支えとなる側桁に深さ3㎜の溝を掘り進めて・・・。

 

老眼が厳しいようで・・・。

大変苦労頂きました。

本当ありがとうございます。

 

子ども部屋もう一部屋あるので、

もう一組お願いします。

 

現場で見られる大工さんの技術。

本当に素晴らしい。

f:id:s-ochiai0423:20171212204412j:plain

f:id:s-ochiai0423:20171212204417j:plain

f:id:s-ochiai0423:20171212204420j:plain

f:id:s-ochiai0423:20171212204423j:plain

アトリエそらまめ一級建築士事務所 ホームページ https://archi-soramame.jimdo.com/