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まめ知識 土地探し②~名古屋市内の一級建築士事務所~

土地探し②

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 『東南の角地』。住宅を計画しようとしたとき、理想的だと言われる土地です。なかなか出会えないのが実際のところのようですが、出会えたとしても高値だったり、整形地でなかったりという事も。
 私自身は、たとえ南向きでなくとも、不整形地であっても、その土地の個性を生かして設計力でカバーして、魅力的な住宅を計画するのもいい考えかと思っています。結果、もしその土地価格が抑えられたものであればより魅力的なものとしてとらえることも考え方の一つではないでしょうか。
 『東南の角地』であっても確認したいところはいくつもあります。日当たりがいいという点が人気が出るポイントかと思いますが、面する道路の人通り交通量が多ければ、思ったよりも騒がしく感じ落ち着けなかったり、プライバシーの確保が難しかったりもします。プライバシーの確保という点では、角地ではない中間地や旗竿敷地の方がおすすめだったりもします。
 気になる土地情報を見つけたら、まず現地に足を運び、現地の風景や周りの環境を体感する、そして周辺を歩いてみてください。良い悪いにかかわらず色々な点に気づくことができるかと思います。可能であれば、朝昼晩。それぞれの時間帯に赴くことも大切だとと思います。
 仕事でお客様よりプランニングの依頼をいただいた際には、よほど遠方で都合がつかない限り、私自身も現地にお邪魔するようにしています。最近は便利な世の中ですので、ネット上の地図情報で現地の様子を閲覧できます。設計者によっては、現地へ赴かず、敷地の外形だけを情報として間取りを計画される設計者も見えるようですが、先ほど記しましたように、敷地のリアルな情報を現地で感じ取り、間取りに反映するように心がけております。
 その際に、意識するのが『土地の長所』を感じること。人も同じですがそれぞれの個性があり、土地も同様だと思っています。住宅地であっても、家と家の合間から見える景色の良さに気が付いたり、隣地に緑の多い公園が見えたりと。良いところを家に取り込み、景色を楽しむ計画を自然と間取りに反映させるような付加価値を土地に見出す家づくりも面白いかと思います。

前回からのまとめとして、簡単なチェック項目を挙げるとすると。
□計画したいお家が建てられる地域か(市街化調整区域ではないですか)
□敷地が道路に接していますか
□計画できる大きさの確認(建蔽率容積率)
□斜線制限はクリアできますか(高さの検討)
□建築計画、建築協定は確認しましたか
□日当たりは十分ですか
□街並み周辺環境はいかがですか
□騒音、プライバシーは確認しましたか
□敷地の長所はどこですか

土地探し。とても大変な一大イベントですが、これから何年も住み続けたいと思える土地と出会えるよう頑張ってみてください。

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